【#21】

鬼滅の刃「無限城編」観てきた。あの地獄に泣けて、息子の笑顔に救われた【猗窩座の人生もつらい】


鬼滅の刃「無限城編」、観てきました。
結論から言うと、バトルは地獄。物語は地獄。感情は崩壊。
でも――最高でした。

今回、改めて心に刺さったのは猗窩座(あかざ)
鬼のくせに、心が一番人間っぽい。
強くなりたい理由が「愛する人を守るため」だったって、もう泣くしかないでしょ。
父親を救えず、恋人を失い、それでも拳を握りしめて「強さ」を追い続けた少年――それが、猗窩座の原点。
それが、いつしか鬼になって、「強くない者は死ね」と叫ぶモンスターになった。
皮肉というか、悲劇というか、彼の強さの裏にはずっと『喪失』があったんですよね。

で、それを炭治郎や義勇が全身でぶつかっていくわけです。
これがまた、Ufotableの本気すぎる作画で描かれるもんだから、迫力がすごいとかいうレベルじゃなくて、観てるこっちの魂が揺れる。

でも今回、一番グッときたのはうちの長男の一言でした。
映画が終わって、照明がついた瞬間にボソッと、

「…超おもしろかった…!」

って。目がキラキラしてた。
あの猗窩座の悲しい拳も、炭治郎の執念も、何かちゃんと伝わったんだと思う。
子どもって、説明されなくても「本気のもの」にはちゃんと反応するんですね。

鬼滅の刃って、派手なだけのアニメじゃない。
「何のために強くなるのか?」
「大切なものを守るには、どうすればいいのか?」

そんな問いかけが常にある。
そして、答えなんて出ないまま、ただ必死で前に進む姿を描いている。

その姿に、親の自分も勇気をもらったし、子どもにも何かが残ったなら、
それだけでもう、行った意味があったと思えるわけです。

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